クイズ番組の司会者は自分は答え知ってるからって偉そうなのがムカつく1


「ん、ふわぁ、‥‥あれ?‥‥ここどこ」


目が覚めると知らない部屋にいた。どこだここ?あたしの部屋いつからこんな豪華になったっけ?ベッドとかいつのまに買ったんだ?



ガチャ



「あ、起きたんだね。おはよう」
「‥‥思い出した」
「ん?」
「てんめぇ、ここどこだ!」
「春雨」
「そんなこたぁ知ってんだよ!」
「うーん。じゃあ、宇宙?」


ん?宇宙?うちゅう?ウチュウ?


「どんなとこ連れてきたんじゃボケェェ!」
「まだ起きたばっかりなんだから大人しくしてなよ」


ベッドから出て飛び蹴りをしてやろうと飛んでいったら足を掴まれた。そのまままたベッドに連れていかれる。


「大人しくしてられるか!お前なんてぶった斬ってやる!」
「そう言うと思ったから刀は別のところに置いてきたヨ」
「なっ!?あたしの隼と虎ちゃん返せ!そしてあたしを地球へ帰せ!」
「権兵衛ってさぁどこで生まれたの?」


話が噛み合わない。

あたしをベッドに下ろして自分もベッドに腰掛ける憎き誘拐犯。迷わず殴りかかるがあっけなく止められる。


「そんな暴れてると縛り上げて犯すよ」


本気だ。あの顔は本気だ。ムカつくけど今は従っておこう。自分の貞操を守るために。


「で、どこで生まれたの?」
「‥‥地球」
「両親は?」
「‥‥分からない。見たことないから」
「ふーん」


こいつほんとムカつく。自分で質問しといてふーんってなんだ!
同情されたり哀れみの目を向けられるよりはましだけどさ。


「いつからあの刀使ってんの?」
「攘夷戦争始まるときから」
「その前は?」
「刀1つ」


さて、どうやってここから逃げ出そうか?神威が一緒にいるときは無理だ。隼と虎ちゃんなしでは戦えないし。ほんとに縛り上げて犯されそうだもん。


「権兵衛さ、太陽の光苦手?」
「太陽の光?別に。あー、でも今日久し振りに浴びたな。あれ今日、なのか?てかそんな質問してなんなの?」
「権兵衛、実は夜兎じゃないの?」
「はぁ?」


あたしが夜兎?そんなわけないだろ。だって攘夷戦争に参加してんだよ?


「違う」
「だってやたら傷の治り早いし、太陽の光浴びたら倒れたし、色白いし」
「違う、あたしは夜兎じゃない。気付いた時からずっと地球にいた」
「じゃあ、血液検査しようよ」





















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